2017年12月17日

プレミアチャンピオンシップ FC東京U-18vsヴィッセル神戸U-18 埼玉スタジアム

プレミアEAST逆転優勝で3年生の引退は1週間伸び、エクストラステージである東西チャンピオンシップの試合をできることになった。
前身である高円宮杯全日本ユース選手権では、2001年(馬場、尾亦らの代)、2010年(武藤、三浦、佐々木、松藤、廣木らの代)に決勝進出するも、それぞれ国見高校、サンフレッチェ広島ユースに敗れ準優勝。プレミアリーグが始まってからは、もちろん初めてのチャンピオンシップ進出。未だ、クラブユースと高体連が共に戦う舞台で頂点に立ったことはない。
期待に高揚して1週間を過ごし、迎えた週末。気温が一段と下がった冬晴れの日曜日。スタジアムの外や上空には冷たい風が吹いているが、ピッチ上にはそれほど風の影響はなさそうに見える。


FC東京U-18 [ 3 - 2 (延長) ] ヴィッセル神戸U-18

【FC東京U-18】=============================
−−−−−14原−−13吉田−−−−
07杉山−−−−−−−−−−11横山
−−−−18品田−−10小林幹−−−
06荒川−04長谷川−03篠原−09吹野
−−−−−−16高瀬−−−−−−−


スタートメンバーは先週と同じく、全員3年生。控えには先週は時間切れで交代で入れなかった岡庭と、今週から全体練習に復帰した小林真も入った。スタンドで応援する坂口の「2」ユニもベンチに掲げられる。
久保は元々今週は休養に充てさせる予定だったようで、代わりに今村が控えに入る。


【ヴィッセル神戸U-18】=============================
−−−−13佐々木−10原−−−−
11泉−−−−−−−−−−08船越
−−−−06谷川−07佐藤−−−−
05本山−04小林−20右田−02前川
−−−−−−01坪井−−−−−−−−


神戸は3年前、深川がU-15高円宮杯で優勝したときの決勝の相手だった。
10月末にJユース杯で対戦したときも思ったが、神戸U-18は皆、身体の厚みが違う。昇格する13佐々木を筆頭に、骨格がっしり筋肉びっしりという感じ。全体に、どちらかというとWESTのチームの方が分厚い体格の選手が多い気がする。地域制とか指向するサッカーとか、東西で何か違いがあるのだろうか。
神戸スタメンは約半数が2年生(20右田、04小林、08船越、11泉、10原)。後で交代で入ってきた27山内は1年生だった。来年以降も強そうだ。


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前半。神戸ボールでキックオフ。

立ち上がりは両チームともDF裏への長いボールが多いが、神戸の出足が速く、攻守ともCBが跳ね返した後のボールをひろうことができない。東京の選手達はどうも動きが重く、天然芝への対応が間に合わずパスが遅い。当然、そこを狙われてカットされる。流れは徐々に神戸へ。少ないタッチ数で素早くつながれ攻め込まれる。

11分、中盤右スローインのクリアを07佐藤が後ろでひろい、浮き球のクロスを入れる。10原が右からボレーで合わせるが、当たり損ねてGK高瀬がキャッチ。

14分、右後方から08船越がアーリークロス。GK高瀬が飛び出して13佐々木の前でさわり、こぼれたボールをPAぎりぎりでキャッチ。

16分、中盤での奪い合いからのルーズボールを受け、07佐藤が縦にパスを出す。13佐々木が左へ切り返してシュートを打つが、当たりが弱くGK高瀬がキャッチ。

18分、02前川の右ロングスローをニアサイドの20右田が後方へすらすと、11泉が飛び込み頭で合わせる。神戸が先制。【0-1】
神戸の両サイドバックは共にロングスローワー。CK並みにゴール前まで届くので注意が必要だったが、見事にやられた。

19分、ようやく東京にチャンス。13吉田が倒されて正面左でFK。18品田の蹴ったボールは壁に当たり、ゴールネットの上へ。ニアでクリアされた右CKをキッカーの品田がひろって切り込む。倒されるがファールはなし。

30分、中央10小林幹からの浮き球のパスを14原がDFと競り合い、18品田の左CK。2本続くがクリアされる。

32分、DFからのロングフィードに13佐々木が抜け出したのを、PA右で04長谷川が後ろから押して倒しイエローカードが出される。佐々木がゴール右下へ蹴ったPKに、GK高瀬が反応して飛ぶも届かず。神戸に追加点。【0-2】

34分、07杉山からパスを受け10小林幹が切り込み、18品田の左CKに。ニアでGK坪井がはじき、もう一本。ファーに蹴ったボールは大きく外へ。

36分、中央から左へ11泉がドリブル、マークについた09吹野を切り返してクロスを入れる。ニアで03篠原がクリアするが、07佐藤がひろってミドルシュートを打つ。枠外。

13佐藤が体幹強いうえに上手く、周りのサポートも速いので東京DF陣は手を焼いている。東京は両サイドを封じられて14原へロングボールを入れるしかなくなっているが、神戸CBに先にさわられ、クリアもひろうことができない。攻撃の糸口を見つけられないまま、前半が終了。なかなか厳しい、と、この時点では思われた。

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HTに東京のベンチ外選手達が応援に加わり、声量が増す(どうもありがとう!)。

後半。
東京の交代、09吹野→05岡庭。11横山→24草住。負傷明けのキャプテン岡庭をここで投入。右サイドを2枚替えして、両SBをチェンジ。
−−−−−14原−−13吉田−−−−
06荒川−−−−−−−−−−07杉山
−−−−18品田−−10小林幹−−−
24草住−04長谷川−03篠原−05岡庭
−−−−−−16高瀬−−−−−−−


ピッチ上で開始前の円陣を組む東京の選手達がリラックスしてとてもいい笑顔だったので、訳もなく「あ、大丈夫だな」と思う…。

開始早々、24草住の左スローインをPA内で受けた18品田が倒され、PK獲得。47分、品田が落ち着いて決めて、まず1点を返す。【1-2】

48分、02前川のアーリークロスに、左の13佐々木が頭で合わせるがGK高瀬がキャッチ。

すぐに1点返したことでよりリラックスしたのか、東京の動き出しが格段に速くなる。パスも強くなり、球際でも負けてない。

53分、中央で右からパスを受けた07杉山が、24草住が上がるのを見て左へ展開。草住がドリブルで持ち上がり、DFの間からクロスを入れる。ゴール前でバウンドした低いボールに、ファーで飛び込んだ13吉田が頭で合わせる。大事なところで決めるヤツ、カズヒロのゴールで同点!【2-2】

55分、左からのクロスをゴール前でつなぎ、後ろに落としたボールを07杉山がシュート。枠を切る。

57分、05岡庭からパスを受けた13吉田を倒して、05本山にイエロー。

58分、07杉山の縦パスを13吉田が受けて、右へボールを送る。駆け上がった05岡庭のクロスにファーサイドへ走り込んだ14原が足を伸ばすが、シュートは外へ。

59分、中盤で13吉田へファール。FKへの遅延で06谷川にイエロー。

61分、左からの浮き球のパスに13佐々木が抜け出してシュートを打つ。GK高瀬がはじき、DFがクリア。セカンドボールを神戸がつなぐ。右からのクロスをブロックして08船越の右CK。クリアしてもう一度右CKはニアでGK高瀬がはじく。

63分、右ロングスローのクリアを13佐々木がひろい、後ろに落として06谷川がミドルシュート。GK高瀬がはじく。セカンドボールをつながれるがオフサイドに。

66分、神戸の交代、07佐藤→27山内。

71分、神戸の交代、11泉→14池田。

84分、神戸の波状攻撃。シュートが続くが東京DF陣がブロック。

86分、左で13吉田からパスを受けた06荒川が切り込んで、DFにコースを塞がれ中央へパス。18品田が受けて右後方の10小林幹へ落とす。縦パスを受けた07杉山のリターンを小林幹がシュート。絶好、と思うが枠外で、本人も頭を抱える。

88分、10小林幹がDFをかわして出したパスに07杉山が抜け出し、クロスを入れる。14原の前でDFがクリア。18品田が直接狙った左CKはGK坪井がはじく。セカンドボールを取り合って神戸ボールに。左スローインから14池田が抜け出して、中へ切り込みシュートを打つがニアでGK高瀬がはじく。

AT3分。

90+1分、13吉田の縦パスを受け、10小林幹が左から抜け出してクロスを入れる。中央で14原が足を伸ばしさわるが枠外。

90+3分、18品田の左CKをファーで06荒川が折り返し、10小林幹が受けるがクリアされる。

後半に東京が息を吹き返し畳みかけるも決着つかず、10分ハーフの延長戦にもつれ込む。

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ほぼ同時刻開催のU-15高円宮杯2回戦で、深川3-0福岡となっているのを確認。安心して延長前半へ。

94分、右からパスを受け13佐々木が浮き球で前へ送る。08船越が抜け出しシュートを打つが、枠上へ。

96分、02前川のクロスを04長谷川がブロック。足元に落ちたボールを13佐々木が受けてシュートを打つが、これも長谷川が倒れたまま足を上げてブロック。船越の左CKをニアでクリアして、セカンドボールをつながれるが最後はGK高瀬がキャッチ。

97分、神戸の交代、10原→09秋山。

100分、07杉山のドリブルから右CKに。しかしその前に18品田が両足攣ってしまっていたので、東京の交代、18品田→17寺山。キッカーは05岡庭に。ニアの13吉田、中央の14原が手前に走り込んでDFを引き付け、ファーから中央へ走った長谷川がドンピシャのヘッドを突き刺す。前半にPKを与えてしまった長谷川のゴールで、ついに逆転!【3-2】

100+1分、14池田が左から中へ切り込みシュート。枠外。

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延長後半。

105分、右スローインからつないで13佐々木が左へボールを送る。08船越が受けて外へ回り込み、シュート。DFに当たり上に飛ぶ。船越の左CKはGK高瀬がはじき、クリア。

107分、左スローインから13吉田がパスを受けたところにファールあり。左PA角あたりでFK。小さくつないて左CK。東京が時間を使う。

110分、07杉山→08小林真。最後の最後に小林真がピッチに戻ってきた。

AT2分。

110+2分、20小林からロングフィード、そのまま枠に飛んだボールをGK高瀬が片手ではじく。右CKに中央で頭で合わせたシュートは枠上に飛び、試合終了の笛。

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MIPは神戸06谷川、MVPは東京10小林幹に贈られた。
贔屓目でなく、高校年代の日本一決定戦にふさわしい、熱い、いい試合だった。神戸もとても強く、それに勝てたことが嬉しい。

HTに横山と吹野、ここまでの試合で右サイドを切り裂いてきた元気者の二人を替えることは、かなりの賭けであったはずだ。なにせ、交代した岡庭は右側副靭帯損傷から復帰直後だ。万全のときのようには駆け上がれず攻撃時のパスに追いつけないこともあったが、それでも「オカニーがそこにいる」心強さはチームを安定させた。そして品田とはまた球質の違うセットプレーで決勝点のアシストも記録。クラ選決勝では嬉しさと、おそらくプレッシャーから解放されて涙の試合終了、優勝だったが、最後の試合で終了の笛が吹かれると笑顔全開になった。

今年3年生に続けて負傷者が出たことは、U-23とチームを行き来する中での過負荷と無関係ではないだろう。二種登録された選手になるべく負担のかからない方法を、何とか探していってもらいたい(頑張れカズキさん)。
メディアでは「U-23で選手が伸びた」と語られるが、実際のところは「U-23で開いた穴を埋めるため、他の選手達が伸びた」というのが正しいのだと思う。U-23がなければAチームの控えやBチームにいたであろう選手がAチームでの試合機会を得て、それにふさわしく成長してくれた。U-23に呼ばれない悔しさを、正しくモチベーション向上の燃料にしてくれた。
一方、U-23に呼ばれた選手は、そこでボッコボコにやられたりもして、自分に足りない点と向き合うことになった。その結果が全員が3年生のスタメン、そして優勝だったのだ。

今年ひとつ残念だった点を挙げれば、その3年生達の活躍に割って入る1,2年生が少なかったこと。プレミアリーグや全国大会での経験不足を、来季早々に補うことができるか? このオフシーズンのチーム作り、大事だぞー。

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試合後、取材等が終わるまで待って、卒業生へのゲーフラお渡し会。昨年は「もう1試合」がなくなりこれで終わってしまうことを消化しきれず、手渡しのその場には行けなかったが、今年は晴れやかに渡すことができた。皆が頑張ってくれたおかげです。素晴らしいチームを応援させてもらって、本当にどうもありがとう。

大学では、整った環境で練習や試合ができなかったり、自分で色々なことをやらないといけなかったり、まったく違う経験をしてきて価値観の異なる選手と一緒にチームを作ったり、Jユースでのようにはいかないことが多々あるはず。目標をしっかり持って、元気に活躍してください。
昇格する4人は、これからもよろしく! 青赤で応援できることが嬉しいです。


卒業生も1,2年生も、みんな頑張れ!
posted by kul at 23:59| Comment(0) | サッカー:観戦記2017 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする