2009年01月26日

本屋でお買い物

今年入ってからのお買い物。

『死者の短剣 惑わし』(ロイス・マクマスター・ビジョルド/創元推理文庫)。後半がゼクシィだった。3部作のようだけど、残りを一気に出してくれないと、なんじゃこりゃーの印象が強い(苦笑)。「ground sense」を「基礎感覚」と訳すのはいかがなものか。

『茨文字の魔法』(パトリシア・A・マキリップ/創元推理文庫)。これは素敵なマキリップ。現在と伝説が交互に語られるので多少読みにくいが、クライマックスへ徐々に向かっていく緊張感が良い。ただ案外最後はあっさりで、この場面は映像で見たいかも。全体に、もっとボリュームがあっても良かった。テッサラ様がかわいいので、続編が出ないかなあ。マキリップの描く「魔法」は、「ある体系を持つ一種の科学」ではなく、一貫して「心の奥底からやってくるもの」であるのが良い。自身が伝説に近いほどの老魔女ヴィヴェイが、市井の占い師の言葉もおろそかにしないように、不可思議なものにランク付けをしないで、「そういうもの」として扱うところが好きだ。

『シュレディンガーの哲学する猫』(竹内薫、竹内さなみ/中公文庫)。これ、ファンタジーでいいよね? 入門書を読んでわかったような気になってはならんのだが、最小限に噛み砕いて説明されてもあっぷあっぷなので、原典を読んでもとてもわかるとは思えない。頭が悪い。きっとシュレ猫に小馬鹿にされるんだー。

『ネクロポリス』上下(恩田陸/朝日文庫)。英国と日本をごちゃ混ぜにした架空の国、V・ファーがまず面白い。これもミステリーと言うよりファンタジーか。アナザーヒルでの不思議な生活にわくわくしながら読むのが丁度良い。最後は盛り上げておいて放り投げられた気もする。相変わらず、解決したのかそうでないのか微妙なところで幕切れとなって、このモヤモヤ感を快とするか不快とするかで評価が変わる作家なのかと思う。

『東京タワー50年−戦後日本人の“熱き思い”を』(鮫島敦/日経ビジネス人文庫)。昨年12月1日が、東京タワー50周年だったそうです。東京タワーは、当たり前にそこにあったものではなくて、技師や職人が図面を引いて鉄骨を持ち上げてネジを止めてペンキを塗って作ったものなんだなあと、強烈に実感できる本。建築中の貴重な写真がたくさんあって嬉しい。高所恐怖症なので、読んでるだけでぞくぞくする(苦笑)。FC東京がリーグ優勝した暁には、東京タワーを青赤でライトアップしてもらいたい。

『ヨーロッパを旅してしまった猫の話 20000GT』(平松謙三/ブルース・インターアクションズ)。西荻窪のウェディングフラワーアトリエ、La hortensia azulの看板猫ノロと一緒のヨーロッパツーリング旅行記。ノロは旅行を嫌がらない猫で羨ましい。ピートはともかく、病院に行くだけでカチンコチンに固まっている臆病猫のリキには絶対無理だ。

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本屋じゃなくて古本屋だが、『全宇宙誌』の初版(ビニールカバーのやつ)に50,000円の札が付いていた。状態は良さそうだったので安い…のかなあ? 紙カバーの方はあるけど、ビニールカバー装丁は綺麗なので欲すぃ…。編者である松岡正剛氏だけでなく、装丁の杉浦康平氏も必ずクレジットされる美しい本。松岡氏と杉浦氏との関係は、千夜千冊 第981夜『かたち誕生』から垣間見られる。松岡氏の文章が熱い。
そういえば、昨年11月に出た『白川静−漢字の世界観』(松岡正剛/平凡社新書)が売れ行き好調のようで、あちこちで松岡正剛フェアをやってますね。置き場に困る『千夜千冊』が欲しい。池袋LIBROにはISISの三冊屋が出店していて、誰がどんな組み合わせを選んでいるか見るのも面白いです。
posted by kul at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 本/漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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