2006年10月24日

『ペテン師と詐欺師』天王洲銀河劇場

天王洲アイル・アートスフィアの運営がホリプロに移り、銀河劇場としてリニューアルオープン。そのこけら落とし公演は、ブロードウェイミュージカル『DIRTY ROTTEN SCOUNDRELS』の日本版となった。元々は88年の映画『ペテン師と詐欺師〜だまされてリヴィエラ』をミュージカル化したもの。ストーリーを知ってるためドンデン返しで驚けなかったのは残念だったが、来るぞ来るぞキター!で楽しめたのでOK。騙し騙されのかわいいコメディ。

何と言っても、詐欺師ローレンス=鹿賀丈史、ペテン師フレディ=市村正親だもの。この配役の時点で勝ったも同然。唯一惜しいのは、市村さんがもう少し役の年齢に近かったら…ということだが、あれだけ弾けて芝居できるんだからそれは言うまい。3列目センターの至近距離で鹿賀さんの美声を聴けただけで、もうお腹いっぱいです。鹿賀フリークなんです。『デモクラシー』のシリアスなぶつかり合いも良かったが、この2人ならやっぱりコメディがいい。当人同士が余裕を持って楽しんでいるのが伝わってきて、嬉しくなる。
で、2人に対するクリスティーン=奥菜恵。この人は物怖じしなくて姿も雰囲気もとってもいいのだ。芝居が下手でも、華があるってのは重要なことだ。でもミュージカルなんだから歌をもうちょい頑張ってくれ。そこだけ頑張ってくれたら、あの目だけで全部許す(つまりは、結構好きらしい…)。
ジョリーン=高田聖子は、嬉しい吃驚。新感線で看板張ってるのは伊達じゃないというのを見せつけられた。あれだけ動いて芝居しながらきっちり歌えるとは。ミュージカル役者にまったく負けてない。さすがだ聖子ちゃん。1幕だけの登場で、本当にもったいない!
ミュリエル=愛華みれとアンドレ=鶴見辰吾の駆け引きも、クスリと笑える大人の鞘当。お互い打算もあるんだが、性根が素直でいやらしくないのが良い。

幕のデザインが凝っていた。20ポンド紙幣(エリザベス2世の顔が鹿賀さん)と20ドル紙幣(ジャクソン大統領の顔が市村さん)を上下に配してあるのだが、お札を折りたたんだように縦方向に折り目をつけてある。芸が細かい。

安心して楽しく見て、気持ちよく家路につけるミュージカルでした。銀河劇場はいい劇場だが、場所が天王洲アイルというのだけがネックだ。
posted by kul at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇/舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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