2006年12月03日

池波節

12月の歌舞伎座には池波正太郎の『出刃打ちお玉』がかかると聞いたので、どこかで観に行こうと思っている。その前に、池波氏の芝居エッセイでも読んで気分を高めておこうと書店へ行ったら、たまたま何かのフェアで『又五郎の春秋』(中央公論新社)が面出しで並んでいたので、大分行きのお供に買って来て、移動途中に読んでいた。『中央公論』に掲載されたエッセイで、昭和52年に出た本だ。又五郎さんがまだまだお若くて元気でいらっしゃる。歌舞伎役者であるというのがどういうことなのか、ということだけでなく、又五郎さんが優れた教育者であることがわかる。それ以上に伝わるのは、自分の仕事を理解している人のすっと背筋の伸びた格好良さだな。
一昨年12月の歌舞伎座は行ってないので、又五郎さんの舞台を随分久しく拝見していない。寂しい。
で、大分から戻ってきて、つい『剣客商売』を読み始めたら止まらなくなって、しばらくぶりに通して読み直そうと思っている。もちろん、思い浮かべる秋山小兵衛の容貌は、又五郎さんである。

ところで、池波氏の著作を読んでいると、どうもこんな風に文章を、
「書きたくなってくる…」
のが困ったものだ。形だけ真似ても、あんな味は出ないのにね。
「無人島に何か1冊持っていくとしたら」という問いに応えるのは大変難しいが、シリーズでも良いなら、池波正太郎の本を持っていく。でも、『剣客』にするか、『鬼平』にするか、『梅安』にするか、あるいは『真田太平記』にするか、これまた難しい問題なのです。
posted by kul at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 本/漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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