午後、急に思い立って竹橋へ。
写真はまったく知識がなくて、ブレッソンについてもマグナムの一人だったことしか知らなかった。2号ほど前の『Pen』の特集で、初めてまとめて作品を見て興味を持ったのでした。
主に、ブレッソンが旅した様々な地域、1950年代のヨーロッパ、ポートレイトに分けた展示構成。一つの地域について、数年〜10数年の時間をおいて再訪し、そこに変わらずあるものを探ろうとしていたみたい。各地域の写真は、年代を取り混ぜて展示されているのだけれど、ぱっと見て、時を置いて撮影された情景とは気がつかない。その場所のエッセンスを掴み取る眼の確かさを感じる。
構図が本当に素晴らしい。普通の街中から、どうやってこの場面を見つけ出すのか。彼の最初の写真集のタイトルは『決定的瞬間』と言う。まさに。何でもない広場に、建物の影が落ち、通り過ぎる人が現れる。その一瞬。撮る人が、どんな眼を持っているのか、何を見ているのかがこんなにはっきりわかってしまうなんて、恐ろしい。技術じゃないんだなあ。自分の眼を曝け出しているから、作品たり得るんだなあ。
会場の一角にヴィンテージプリント(最初のプリント)の展示もあった。退色しているということもあるだろうが、それらと比べると新しいプリントはちょっとコントラストが強くてシャープすぎるようにも感じられる。現代向きのプリントなのかな。
写真集はまたそのうち買おうと思って、とりあえず図録を購入。写真展の図録って、実際に直接プリントしたものを見ているので、どうしても画質が悪く感じられるが、この図録は割ときれいに作られていると思う。でも、展示作品の一部のみ掲載でちょっと残念でした。
見ている間に雷が聞こえていたが、外に出たらすでに雨は上がっていた。買い物して家に着いた直後に再び雷が鳴って土砂降りになった。傘を持って出なかったのに、ラッキーでした。
2007年07月29日
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