入口で山下さんにお出迎えされて、思わず挨拶(笑)。前座の原川さんの落語には間に合わず。
番外公演・花オフの第4回。大野裕明氏の作・演出。作品をコラージュしながら漱石の半生と明治の文人達を語る。出演は大井、各務、秋葉、松原、丸川の5人。大井さんが漱石で、久しぶりにたっぷり見られた。
作中に名前の出てきた漱石、鴎外、一葉、小泉八雲、正岡子規(あと、夏目鏡子/笑)のほかに、鈴木三重吉、高浜虚子、芥川龍之介らしき人物が登場。場面ごとに、ほかにも人物が出てきたけれどよくわからない。
物語は全体にドタバタとコミカルに進んでいくが、『夢十夜』をモチーフにした漱石と一葉のくだりはきれいだった。一葉はかつて漱石の兄との縁談が破談となっているのだが、一葉と漱石はひそかに惹かれあっていた、というもの。「百年待って」と百合を背景に静かに一葉は言うが、そのすぐ後に鴎外が乱入してきてドタバタに(笑)。漱石と鴎外を明確にライバルとして描いているのだけれど、当時、実際にはどれくらい意識しあっていたのだろう。様々な肩書の一つとして作家である鴎外と、権威の外から物を見ようとする漱石。漱石が、お札になってるのは自分と一葉と新渡戸稲造と諭吉先生!あんたは切手だけ!といぢめるのが面白かった。
漱石が出てくる芝居では、燐光群の『漱石とヘルン』をもう一度見たい。漱石と八雲(ヘルン=ハーンね)の架空の出会い、漱石と子規と鏡子の関係を描いたもの。坂手洋二氏の小泉八雲シリーズでは、『神々の国の首都』も見たい。こちらは八雲の出雲時代の話。公演記録を見たら、『漱石とヘルン』上演は、もう10年前でしたわ。早いなあ…。
2007年08月30日
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