2006年04月18日

『月の記憶』

面白かったので誰か読んで。『月の記憶 アポロ宇宙飛行士たちの「その後」』上下(アンドリュー・スミス/ソニー・マガジンズ)。日曜に三ツ沢へ行く途中の湘南新宿ラインで読みふけっていて、うっかり乗り過ごすところだった。
原題は『MOONDUST』で、おそらく原題のままの方が内容には相応しい。こぼれおちていく月の砂塵、風化していく記憶、一人また一人と失われていく月面到達者たち。1969年夏〜1972年までの3年半の間にアポロで月に行き、月面に降り立ったのは、たった12人。インタビューの最中にピート・コンラッドの訃報を受け、「これで、あと九人になってしまった」と呟いたチャーリー・デュークの言葉が頭を離れず、作者は生き残りの宇宙飛行士たちを訪ねて回り始める。アポロ計画とは何だったのか、何が起こっていたのか。深宇宙から地球を見ること、別の星に降り立つことはどういう経験だったのか。地球に帰還した後で、彼らはどこへ辿り着いたのか。
アポロとスペースシャトルの違いに、改めて気付かされた。アポロに乗った宇宙飛行士たちは、目に入るいちばん大きな物体が地球ではない世界を経験しているのだ。24万キロを旅することと、地球周回軌道を回ることは、多分まったく異なる事象だ。そう考えると、アポロ計画って本当にとんでもない計画だったんだなあと思う訳です。とりあえずおやつにアポロチョコを買って来ます。

【4/19追記】
『宇宙へ 〜冷戦と二人の天才〜』を先月放送してたんじゃないか、気付かなかった…。フォン・ブラウンとコロリョフの話ですね。再放送してくれないものか。
『アポロとソユーズ』(デイヴィッド・スコット、アレクセイ・レオーノフ/ソニーマガジンズ)も面白いと聞いたのでこれから読もう。『人類、月に立つ』(アンドルー・チェイキン/日本放送出版協会)も読まねば。
『ライトスタッフ』が大好きなので、宇宙開発物(?)はもれなくツボなのですが、大変な経験をしてしまった後に人がどう変わるのかを追っている点で『月の記憶』は面白いです。『宇宙からの帰還』(立花隆/中公文庫)も良いが、もっと日常レベルの事柄にも興味があるので。
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2006年04月06日

お買い物とメモ

12月に出たのにまだ読んでなかった『日本美術の歴史』(辻 惟雄/東京大学出版会)とか『ベルセルク』30巻とか。『ダ・ヴィンチ』5月号を見たら、「裸ノ顔」は操上和美氏だった。荒木経惟(叙情)の撮る操上和美(叙事)。というのは置いといて、やっぱり作品だけでなく本人も格好良いなあと。

そう言えば『もっと知りたい伊藤若冲』(佐藤 康宏/東京美術)はちょっと前に買ってみたけれど、最初の入口用に摘まんでまとめたムックという感じでした。でも、ドジョウが何匹、とは思った。

三の丸尚蔵館で、動植綵絵の公開が1ヶ月に6点ずつ順次行われるそうです。第1期は4/23まで。この間まで修復をやっていて、鮮やかな色の理由は、画絹の裏から着色する裏彩色の技法にあることがわかったとのこと。

伊藤若冲「動植綵絵」、輝きの秘密は裏彩色(Yomiuri Online)

三の丸尚蔵館の「花鳥」展の後、2007年に承天閣美術館で動植綵絵の一挙公開があるのかな。
いつも美術展関連の情報は、↓このあたりを参考にさせていただいております。

弐代目・青い日記帳
いづつやの文化記号
アートボン
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2006年03月16日

カドフェル

『背教者カドフェル』(エリス・ピーターズ/光文社)が出たのだが、これでシリーズ長編最終刊かと思うと、もったいなくて読み始めることができません。あと短編集1冊しかないんだ…。ピーターズ女史は95年に亡くなったが、当時、カドフェルの新作を書きかけだったそうです。でも没後に他者の手で完成されることを望まなかったのだとか。残念。

推理小説というには謎解きの過程のヌルいシリーズではありますが、12世紀前半のイングランドの歴史や修道院生活の描写が面白く、復刊されて良かったなあと思います。
ITVのドラマは当然イギリスでロケしたものと思っていたら、Wikipediaを見ると、ロケ地はハンガリーだったそうだ。森と岩の風景は、イギリス国内にももう残り少ないということでしょうか。
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2006年02月11日

ヴァルデマール年代記

<ヴァルデマールの風>第二部『失われし一族』上・下(マーセデス・ラッキー/創元推理文庫)がようやく出ました。第一部の『宿命の囁き』は後味の悪い話だったので、続きが読めて嬉しい。でも完結編はまた数年後か…原著を読むしかないのか。

マーセデス・ラッキーは、マリオン・ジマー・ブラッドリー<ダーコーヴァ年代記>のファンジン(とあえて言う)出身だそうだが、アンソロジーにはブラッドリー本人も寄稿していたということなので、こっちも読んでみたいものです。
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2006年01月30日

お買い物@Amazon

『ヨーロッパを旅してしまった猫のはなし』(平松謙三/ブルースインターアクションズ)。西荻窪のお花屋さん、La hortensia azulの看板猫ノロちゃんの2002年の旅行記録。ちょうど、またヨーロッパに旅行中の様子。猫連れで旅行するためのTipsがたくさん書かれていてとても参考になるのだけれど、最大のネックは、うちの猫どもはノロちゃんよりずっと重たいということ…機内持ち込みは到底無理です…。

『アジアのいかしたTシャツ』(sunao/ぺんぎん書房)。アジアのいかしたTシャツが本になっていたのを知らなくて、Amazonで最後の1冊になっていたので慌てて買いました(笑)。出版元のぺんぎん書房は昨年11月に倒産しているのだ。何だろうね、この破壊力は。と言っても、自分たちが適当に使っている外国語のフレーズや、アルファベットのフォントも、ネイティブの人から見れば同じことなのかもしれないけれども。
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2006年01月26日

阿呆というか莫迦というか

『おお振り』の続きが気になって気になって仕方がないので、数年振りにアフタヌーンを買ってきてしまいました。花井ー、花井ー、キャプテンかっこえー。仕草や表情の隅々にそれぞれ性格が出てて細かいねー。田島のマジック常備は三橋の精神安定剤代わりかね? 桐青戦の経過をまるまるすっ飛ばして試合終了を読んでしまったがキニシナイ! でも古本でアフタのバックナンバー買ってくる!
あー、面白いマンガがあるのって幸せ。これだけ燃えられるマンガが連載中でまだまだ続きを読めるなんて、オタク冥利に尽きる。でも月間80P超って大丈夫なのかひぐちさん。倒れないでね。

ブログ化してからオタク魂全開の日記は書きにくいなーと思って(これでも)控えてきましたが、あんまり面白かったので自制が振り切られました。いーんだ、日記なんだから好きに書くんだい。

野球も、見てないだけで別に嫌いではない。サッカーだって2002年がなかったら見てなかっただろうし。すべてはきっかけひとつで変わるのだ。広島アウェイのときに、広島市民球場で野球見られるような日程だといいなー。あの球場、一度行ってみたいのです。
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2006年01月20日

『おおきく振りかぶって』

同僚に借りた『おおきく振りかぶって』1〜5巻(ひぐちアサ/講談社)が面白かったので、返した帰りに自分で購入(笑)。野球を、自分でやったことがないし、父親が頑としてスポーツ中継を見なかったので碌にTV観戦したこともないし、見方がよくわからんのだが、あー、こういうことを考えながらプレーしてるのか、なるほどなあと思わされる。野球って将棋っぽい?

中学生・高校生の違いはあるが、読みながらつい『バッテリー』(あさのあつこ)と比較してしまう。どちらが良い/悪いということではなくて、主に、野球を題材に物語を作るときの(群像劇を作るときの?)キャラクターの配置の仕方について。主人公の性格に難ありの場合は、話を展開させるのに田口や吉貞みたいな役回りが1人は必要なんだなーとか。

『おお振り』と一緒に『ヤサシイワタシ』全2も買ってきて読んだのだが、こちらはフーンという感じ。自分はもう、こういう物語に反応する年頃は通り過ぎてしまった。でもここで吐き出しきったから、今の連載の前向きさがあるんだろうと思う。
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2006年01月10日

お買い物

ジュンク堂の文庫フェア棚で東京フェアをやっていたので、『赤線跡を歩く』(木村聡/ちくま文庫)を購入。単行本が1998年、文庫化が2002年の本だけど、もう取り壊された建物がたくさんあるんだろうな。

レジ脇(というか下)に1/24〜3/5のニューヨーク・バーク・コレクション展@都美術館の告知しおりがありました。図案は蕭白の石橋図(獅子がいっぱい跳ねてるヤツね)だ! これも来るんだ! 嬉しい。若冲も色々見られそうで楽しみ。

関係ないけれど、アクセス解析を見てみると、蕭白とか北斎とか、役者さんとか、ちょろっとしか触れていない本のタイトルとか、いろんなキーワードで見に来ている方がおられて、こんなしょーもないことしか書いてなくてすみませんという気分になります。本当に申し訳ないです。
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2005年12月31日

今年最後に読んだ本

大晦日に読み終えた本は、『日本文学ふいんき語り』(麻野一哉・飯田和敏・米光一成/双葉社)でした。エキサイトブックスに連載されていた「ベストセラー本ゲーム化会議」に加筆し単行本化したもの。恋愛鬼畜シミュレーションゲーム「こころ」と携帯アクセサリー型育成ゲーム「三島っち」があれば是非やりたい。オムニバスRPG「羅生門」は普通に面白そうなのでこれもやりたい。文学アミューズメントパーク「乱歩ランド」も行きたい。でっかい花園神社になりそうだが。
さっき編集担当アライさんの日本文学ふいんき語りblogを見に行ったら、讃歌が紹介されていた。吃驚した〜。

ところで石井輝男監督の「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」は、ずっと以前に閉館直前の大井武蔵野館で見ましたが、例の「おかあさーん、おかあさーん!」の場面では一緒に行ったK平さんと「えええっ?」と唖然としたことを覚えています。あれはすごい映画です。再映されたら見るべし。

【1/6追記】
著者の米光氏からトラックバックをいただいたのでもう少し中身のありそうなことを書いておくと、この本を読んで「“文学”って自由に肴にしちゃっていいんだ」ということ以上に、「ゲームって何だろう?」と改めて考えました。著者の皆さんも、多分そう思いながら対談をしているのではないか。ん、でもまえがきにあるように「ゲーム化=システムの発見・ルール化」という大前提は既に成されているのか。既存のゲームらしいゲーム(TVゲーム・ボードゲーム・カードゲーム等)のカテゴリーに当てはまらない企画が結論としてまとめられているので「ゲームって?」と思ったのですが、広義に考えればごっこ遊びもゲームだし、チャットもゲーム? 会話の相手がシステム側の用意したキャストならゲームと言えるか(テレクラとか)。
デジタルなゲーム製作者達の対談の結果が、広義のゲームの企画としてまとめられてしまうのは、画面と向かい合うデジタルなフォーマットに対して、何か行き詰まり感があるのかなーと。ベストセラーの部の『電車男』の回では、「友情」というキーワードも出ているにも関わらず、結論は「さあ、ゲームの始まりです」と誰かに言ってもらう“スーパーオルタネートリアルゲーム「電車男」”になっている。Web連載の東浩紀の回で、大きな物語や作家性なんてものはいらないと言われるのは何だかなーというような話がされているけれど、ゲームの内容が生身での体験型にシフトしていくのは、ゲームにおいて、中で用意されている物語の重要度が薄まることにはならんのか。TDLやMMORPGのように、実は世界観とディテールとお約束(操作性)だけがあればいいのか。つまり、ごっこ遊び最強ってこと? 「これからどういうゲームを作っていこうか」という苦悩、というと強すぎるか、試行錯誤が垣間見えるような気がしました。
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2005年12月26日

お買い物

『Landreaall』7(おがきちか/一迅社)が出たー! 嬉しい。ルーディーの誘拐話はこれで終了。ちょっと急いで伏線回収した気もするが、ヒトヤマ単位で先の展開を自由に決められないのでは長い視点で伏線を張る訳にはいかんのか。

結局買わなかったけれど『あさのあつこ完全読本』(河出書房新社)を見ていたら、三浦しをんとの対談で「12〜18歳がピンポイントでツボ」「その年代のその後は考えない」というような内容を話していて、なるほどなーと思った。おがきちかが「物語にはその前とその後があって、本当は始まりも終わりもない」と言うのとは対極である。ふむ。

最終日に行ったら完売していたので注文してきた北斎展の図録も届いた。ページをめくって眺めていて、そう言えば、展示替えで西瓜の絵を見損ねたのを思い出した。あらー…残念でした…。
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2005年11月30日

お買い物

『エビアンワンダー』1・2(おがきちか/一迅社)、出版社が変わって新装版を買ってきたら、加筆・書き下ろしがあった。わーい。
『もやしもん』1・2(石川雅之/講談社)、表紙買い。菌がかわいい。ストラップ作って。

くたびれててあたまがはたらいてません。
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2005年11月22日

お買い物

『誰も寝てはならぬ』4(サラ イネス/講談社)、『舞姫(テレプシコーラ)』8(山岸凉子/メディアファクトリー)と『サッカーJ+』2号。東京VのGKユニがピンクなのは、高木の趣味だと初めて知りました。びっくり。
あと、『銀河ヒッチハイクガイド』『宇宙の果てのレストラン』(ダグラス・アダムス/河出文庫)。映画に行こうと思っていたのに、知らない間に終わっていたのだ…。
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2005年11月16日

お買い物

先月出てたのに気付かなかった『ドロヘドロ』7(林田球/小学館)と、以前から気になっていた『魔女』1・2(五十嵐大介/小学館)を購入。五十嵐大介は当たりでした。他のも買ってこよう。
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2005年11月08日

三原順読み返し

某ミステリーで『はみだしっ子』からの多くの無断引用があって、絶版回収となったそうで。件の本については読んでないのでコメントしていいものかとは思うが、作者も故人となった古いマンガだからって安易にそういうことはしないでほしいな。
『はみだしっ子』や『Sons』は読み返すのに体力が要るので、とりあえず『ムーンライティング』を読んでみたり。遺作となった『ビリーの森ジョディの樹』は、物語自体もさることながら、下絵のままの画面があんまり辛くて一度しか読めていない。亡くなってから、もう10年経つんだなあ。
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2005年10月21日

『男鹿和雄画集』2(男鹿和雄/徳間書店)

ジブリの背景で有名な男鹿さんの2冊目の画集。1冊目は完全に原画集・スケッチ集という感じだったが、今回の画集では「アニメの背景とは何か」を紹介する内容となっています。奥行き、質感、光、画面の粗密、効果的な構図etc.。目を皿のようにして眺めるべし。
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2005年09月29日

いろいろお買い物

『大奥』1(よしながふみ/白泉社)、え、マンガ化したの?と思ってみたらドラマとは違う話であった。なるほど帯に「逆転」と書いてあった。

『陰陽師』13(岡野 玲子・夢枕獏/白泉社)、よくわからんままだが雰囲気で読み終えてしまった。まあ、原作も雰囲気で読ませているのだからこれでよいのか。

『バルバラ異界』4(萩尾望都/小学館)、ラストは作者得意の時空間移動モノになった。ちょっと展開を急いだかな? ちゃんとSF(=センス・オブ・ワンダー)を描いてくれるマンガ家さんは貴重である。萩尾さんの時空間移動モノでは『銀の三角』がいちばん好きです。ZABADAKのアルバムも好き。

『F.S.S.DESIGNS 1 EASTER;A.K.D.』(永野護/角川書店)、資料集も嬉しいんだけど、そろそろ続刊を…。シェア・ワールド化も視野に入れているそうだが、永野氏以外の描くFSSを読みたいかと聞かれると、うーんって感じ。

こっちは久々に!続刊が出た! 『魔軍襲来』(田中芳樹/光文社)、新刊が出るのは6年振りで、内容忘れてて前巻から読み直した。正直、田中氏は筆力が落ちたなあと思う。とりあえずアルスラーンだけは最後まで読むつもりでいるので、内容を忘れないうちに続きを出してほしい。でもまた5・6年後に別の出版社で、1巻から全部出し直した後に続きを出したら、今度こそ読むのを止めてやる。

あと『ベルセルク』29(三浦健太郎/白泉社)とか『EDEN』13(遠藤浩輝/講談社)とか。
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2005年09月28日

『チョコレート工場の秘密』新訳版

映画を見に行く前に読み直そうと思って、評論社のロアルド・ダール コレクションを買ってきたんですが…柳瀬尚紀氏の新訳にどうも違和感を覚えてしまった。やっぱり、最初に読んだ田村隆一氏の訳の印象が強くてな。登場人物の名前を発音から離れて意味優先にしてあったり、台詞の韻を踏ませたりしているのは、確かに著者の意図を汲んだ訳ではあろうけれども…このあたり、どう翻訳するのが正しいのかは難しい。指輪は、教授が各国語に翻訳するにあたって意味を優先するように指定してたけど、「“馳夫”より“ストライダー”の方がかっこいいじゃん!」という人もいるんだろうし。
話を戻して、田村訳版は絶版になってるんですね。うー、古本屋を探すか。

【9/29追記】
ネットを見ると柳瀬訳は不評っぽいんですが、後書きで田村訳をあてこすっているせいで、旧来の読者に必要以上に反感を抱かせてしまったのだろうな。あんな書き方をしなくても、普通に「新訳では意味を優先して訳しました」と説明するだけでよかったのにね。自分も田村隆一好きなのでカチンときたもの(苦笑)。雉も鳴かずば…というヤツですかね。
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2005年09月15日

名訳

『タフの方舟』は作品自体、連作の最後に重いテーマをしっかり読ませて面白かったのだが、面白く読めたのは酒井昭伸氏の訳によるところも大きいと思った。酒井氏と言えば、ダン・シモンズ『ハイペリオン』『エンディミオン』を筆頭にクライトン、ブリンと名訳が多いですね。言葉の選び方がちょっと古めかしく懐かしくて、贅沢な印象になるんだよね。大向こうから「たっぷり!」と声がかかるような感じ(笑)。SF系だと、浅倉久志氏の訳も好きだ。

…対して珍訳、と思ったときに、最初に頭に浮かんだのが野田元帥の「シーフォート」だった…。ううう、野田氏の本は好きなのに(「銀河乞食軍団」とか)、近年の訳本はどうしてあんなことになってしまっているのか。
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2005年09月09日

本日のお買い物

『藤森流自然素材の使い方』(藤森 照信+内田 祥士+大嶋 信道+入江 雅昭+柴田 真秀+西山 英夫+桑原 裕彰/彰国社)藤森センセとか、赤瀬川原平氏周辺の方々の本は何となく買ってしまう。
『ツリーハウスをつくる』(ピーター・ネルソン/二見書房)写真が素敵だったので。住みたい〜!
『陶工の庭』(エリス・ピーターズ/光文社文庫)あと4冊でシリーズ終わっちゃうよ…(泣)。
『タフの方舟 2 天の果実』(ジョージ・R・R・マーティン/ハヤカワ文庫)猫好きは読むべし。
『はい、こちら国立天文台』(長沢 工/新潮社文庫)天文台の電話番って大変。
『お江戸吉原ものしり帖』(北村鮭彦/新潮社文庫)時代考証の本は楽しいですね。『時代風俗考証事典』(林 美一/河出書房新社)が愛読書だ(笑)。時代劇好きだからね。

そう言えば、昨日新宿の紀伊国屋本店に行ったら、10月2日の原平さん&山下センセのトークイベントのポスターがあったので、チケットを買ってきました。残席少のようなので、行きたい方はお早めに。
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2005年08月30日

宗像教授リターンズ

昼に本屋に行ったら『宗像教授異考録』1(星野 之宣/小学館)が出ていたので購入。いつの間にシリーズ再開していたんだ。
『BLACKSAD 凍える少女』(ファン・ディアス・カナレス&ファーノ・ガルニド/早川書房)、バンド・デシネの第2集が出ていたのでこっちも。いちいち帯に「○○氏絶賛」とか書くのは、止めて欲しいなあ。
神林を読んでSF頭になっているので、『タフの方舟 1 禍つ星』(ジョージ・R・R・マーティン/ハヤカワ文庫)
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